気管支喘息の診断に使われる指標について
日内変動
健常人においてもPEFは午前4-6時頃に最低値、午後4-6時頃最高値
PEFは、1日2-4回、少なくとも3日以上記録
PEF日内変動度は1日の最大値と最小値の差をPEFの平均値もしくは最大値で割る
PEF平均値を基準値とした場合:
平均日内変動度≧5%での感度56%、特異度69%
平均日内変動度≧15%での感度5%、特異度98%
PEF最高値を基準とした場合:
4日以上の記録で、>15%での感度20%、特異度97%
3日以上の記録で、>20%での感度12%、特異度99%
20%を閾値とすると特異度が高く確定診断に良いが、感度は低い
気道可逆性
FEV1改善率12%以上、かつFV1改善量≧200mであるとき、優位な気道可逆性あり気管支喘息においても必ずしも有意な可逆性を示すわけではないことに注意
気道過敏性
気道過敏性は重症度と相関
気流制限や気道可逆性が検出されない場合、気道過敏性は診断において必要だが、専門医療機関で行われることが多い