保坂内科消化器科のブログ

日々学んだことを備忘録として記します。

COPDの治療管理

診断:1秒率<70%(気管支拡張薬吸入後)

病期:予測値に対する1秒量の比率

   Ⅰ期:≧80%

   Ⅱ期:50≦<80%

   Ⅲ期:≦30<50%

   Ⅳ期:<30%

臨床重症度:病期に息切れ等の症状や増悪の頻度を加味して総合的に判断する。

息切れの評価にはmMRCが用いられる。咳・痰は重症度に関わらず症状として見られることがあり、その程度は必ずしも重症度に伴なうものではない。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/101/6/101_1631/_pdf

治療

ACOでなければ、LAMAからの開始が多い。LAMAには増悪予防効果。

末梢気道拡張効果のないLAMA(長時間作用型抗コリン剤)が1秒量を改善するのは、大気道虚脱を防止するから。

LABAの全気道拡張効果のあるLABAには、末梢気道の拡張効果が原因と考えられる低酸素血症あり。

ACOの除外:①変動性(日内、日々、季節)、②40歳以前の喘息の既往、③FeNO>35ppb、④以下の2項目以上

 1)通年性アレルギー性鼻炎合併、2)気道可逆性(FEV1≧12%かつ≧200mL

 3)末梢血好酸球>5%又は>300/μL、4)IgE高値(総IgE又は吸入抗原)