禁煙行動の変容ステージ (ジェームズ・O・プロチャスカ)と支援の方法
- 無関心期:禁煙する気はまったくない
- 関心期 :禁煙する気はあるが一か月以内ではない
- 準備期 :1か月以内に禁煙しようと考えている
- 実行期 :禁煙して6ヶ月以内
- 維持期 :禁煙して6ヶ月以上
無関心期
- ①禁煙する気がなく医療者の助言に対して抵抗。 問題行動に対して「否認」や「合理化」などの 防御機制が働いている
- ②問題行動に対する問題意識はない
- 支援のポイント:いつか役に立つ情報提供
関心期
- ①問題行動を起こしていることに気づいている。
- ② 禁煙したいと思いながら、 喫煙継続にも価値を認め、 相反する感情をもち合わせている。 相反する感情・利益と不利益の対立 意志のバランスは 得 ≒ 損
- 感情の両価性 アンビバレンス:やめたいでも やめたくない (行動変容の際、誰もが体験する感情)
- 支援のポイント:両価性の理解、動機の強化
準備期
- ①禁煙を決意する
- ②未来を見つめる
- ③禁煙の具体的な方法を探す
- 意志のバランスはわずかに 得 ≧ 損
- 問題解決していく未来の自分を考えるようになり自己効力感が高まることで一気に行動を起こそうとする
- 支援のポイント:自信の強化、具体的な禁煙方法
実行期
- ①禁煙開始できる
- ②不安が強く逆戻りしやすい
- ③信頼関係を結んだ他者に不安を表出
- 意志のバランスは 得 > 損
- 行動を変えるために意図的に自分の生活を変えるが 不安や誘惑も多く逆戻りしやすい
- 支援のポイント:自信の強化、賞賛 人間関係構築(仲間を作る)
維持期
- ①自力で禁煙を継続している
- ②行動の利得を認識する 意志のバランスは 完全に 得 > 損
- ③吸わないことが普通と感じるが 逆戻りのリスクは完全にはなくならない。
- 支援のポイント:逆戻りの予防
サポート力を提示して支援し続けていることを伝える